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2007年8月16日 (木)

小児急性リンパ性白血病が完治した患児における、長期的な2次ガンリスク

エビデンスレベル B(0) 

研究デザイン:ケースコントロール研究

(原文のアブストラクト) Journal of the American Medical Association(JAMA)の2007年3月21日号、1207-1215ページ

Cumulative incidence of secondary neoplasms as a first event after childhood acute lymphoblastic leukemia.

(日本語要約) がんナビ 2007年03月23日

小児急性リンパ性白血病、長期間の2次がんリスクが明らかに

この研究は、St. Jude Children’s Research Hospitalの研究グループが行ったもの。

今回、研究グループは、1962年から1998年の間に、St. Jude Children’s Research Hospitalにおいて小児ALLの治療を受け、完全寛解に達した2169人を対象に、15年以上の長期間の追跡調査を行った。中間追跡調査期間は18.7年(期間は2.4年~41.3年)。

長期に渡り2次がんの発生リスクが残ることが明らかになった。

ただし、2次がんとして生じるがんは、悪性度が低いものが多く、定期的にがん検診を行うことで対応できそうだ。

ALLの治療を受けてから15年以上経過した子供の2次ガンリスクに関する研究は、そう多くありません。 この研究では、ALLの治療を受けた患児の2次ガンの罹患率は、一般のがん罹患率の13.5倍とあります。 これは非常に高い確率です。 せめてもの救いは、生じる2次ガンの悪性度が低いということです。 しかし、一度厳しい治療を乗り越えた我が子に、再びあの辛さを体験させるということは、本人だけでなく、家族としては耐え難いものがあります。

定期的な検診を受けることも大切ですが、これに加えて、ガンの発生に関わる変異原を取り込まない生活を送ることも大切と考えられます。 

変異原として最も大きな影響を与えると言われているものは、タバコの煙です。 患児本人の喫煙はもちろん、同居の家族が吸うタバコの煙も、喫煙と同様の効果を持つことがわかっています。 患児の年齢が低い間は、同居の親族が禁煙をすることが最も大切なことです。 そして患児には、タバコを吸わないことの大切さを十分に理解させ、決して喫煙させないことが大切です。

タバコの煙の他には、

 ・ ソーセージやベーコンなどの加工肉(亜硝酸塩を含むもの)

 ・ 焦げた肉や魚

 ・ 古くなった食品

 ・ 酸化した油(古い天ぷら油や開封後かなり経った油)

なども、ガンの原因となると言われています。 詳しくは、国立がんセンター 喫煙とがん食生活とがんを参考にしてください。 ALL治療後の2次ガン因子に関する研究はまだ行われていません。 しかし、何よりも先ず、ここに挙げられているものを避けることが大切と考えられます。

* ソーセージやベーコンなどを子供が好んで食べる場合は、亜硝酸塩の入っていない、添加物の少ないものを食べさせるようにしましょう。 

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